投稿者: 会長 岸 伸晃
2015-09-01
本年6月28日に開催されました当会の第17回定時総会が、既に皆様のお手元にお送りしました定時総会資料のとおり恙無く行われましたことを、欠席された先生方を含め、改めて皆様にご報告いたします。有り難うございました。今年度も引続きご協力のほどを何とぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、その総会に引続き行われました当会顧問の佐藤信行教授による基調講演を拝聴して、私は「次世代型行政書士」ということを考えましたので、それについて申し述べさせて頂きます。
「次世代」と広辞苑で引きますと、「比喩的に、製品の機能などが格段に変化するとき、現在の次にくる段階」と書かれています。
これまでの行政書士は、「新しい業務」を開拓し、それで活躍の場を拡げてきました。
例えば、建設業の許可、在留の許可、法人の設立や法務、契約書の作成、遺言書の作成、知的資産やBCPに係る業務などです。それは、これからも必要であり、大切なことに違いありません。
それに加えて、これからの行政書士は、受任→聴き取り→考案→行政手続法(事前の権利擁護)→行政不服審査法(事後の救済)という「手続」を意識した、一連のcase managementを行えることが必要になると考えました。
それらは、言わば「個々の業務」という縦糸と、「手続」という横糸が織り成す布のようなものであり、それによって、本当の法律専門職になって行くものと考えました。
それは、特定行政書士になるか否かに関係ありません。手続上の見通しの下に、的確な判断を行い、適切な事案管理が意識的にできるとういうことであり、それが法律専門職としての次世代型行政書士であると考えました。
このような一歩抜きんでた業務ができるように、当会は、中央大学から教授をお招きして講演会を行い、また、相続(民事)・建設業(許認可)・会社法(市場経済の主役)の3つのゼミを開いています。どうか会員の皆様、門戸は開いていますので、ご参加ください。
また、このように業務の研鑽を図るだけでなく、当会会員の皆様と接して感じることは、その素晴らしいお人柄です。旅行会やお花見の会、「詩文を楽しむ会」などにご参加いただくと、そのことがよく分かります。ご一緒に他の先生方のお人柄の善さを楽しみ、そして学びませんか。そのような懇親の集いにもどうかご参加ください。
会員各位の益々のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。