特別レポート

中央大学法曹会・行政書士白門会 第4回交流会のご報告

投稿者: 行政書士 鈴木 一顕

2016-05-09


 平成28年2月24日、中央大学駿河台記念館において、中央大学学員会の職域支部である法曹会と行政書士白門会の第4回交流会が行われました。
午後6時30分からと遅い時間の開始ではありましたが、両会で総勢30名余りの先生方にご出席いただきました。今回の交流会も第1部を意見交換会、第2部を懇親会の二部構成とし、午後10時30分ごろに散会しました。
 第1部ではA,B,Cの3グループに分かれ、各々の出席者の自己紹介に始まり、自分が今、主に行っている業務について説明しつつ、意見を出し合いました。
私がいたグループでは、士業同士で協力できる分野を探すことが話題の中心だったのですが、その中で、政策公庫を通じた補助金や助成金の受け方につき、弁護士、行政書士ともに顧客から相談を受けたことがあることを知りました。
 行政書士会の会報などで補助金や助成金の取得方法につき研修会を行っている地域支部や研究団体があるので、私も話題として知っている程度でしたが、実際に手続きを進めた際のご経験を、弁護士、行政書士双方の先生からお話を聴くことができました。
 補助金の取得には、補助金の支給を決定する国の担当者がどのような話題に興味を持っているか、現在の国の政策がどのような潮流に乗っているかが反映されるため、政策について深い知識がないと上手くいかないようです。また、ただ手続きを代行するだけでは足りず、補助金をもらった後でも、適宜、顧客にアドバイスを続けていく必要があるそうです。政策の変化についていけないと厳しい分野であるということが強く印象に残りました。
 また、弁護士の先生でも許認可や入管業務につき顧客から相談を受けることが多いことを知りました。現在、行政書士白門会では実務研究会という形で建設業許可、会社法務、相続実務につき、各分野ともに2カ月に1回のペースで勉強会を開いております。相続実務研究会では弁護士の先生にもご参加いただいておりますが、建設業許可の研究会でも弁護士の先生にご参加いただけるようになればと願っております。
 第2部では付近の居酒屋で和気藹々とした雰囲気のもと、自己紹介のほかに仕事の話題につき、大いに語らいました。
 私も行政書士に登録して1年ほどですが、白門ご出身の行政書士の先生のもと、勤務行政書士として許認可の分野で経験を積ませて頂きました。その私のまだまだ短い経験のなかでもはっきり分かったことは、行政書士は一人でいたままでは成功できないということです。私が主に任されている建設業許可の分野でも、司法書士、税理士、社会保険労務士の先生との連携がとれていないと仕事を進めることができません。
 白門には、他士業の分野でもご活躍されている先生が数多くいらっしゃいます。今後も他士業の先生との交流会があれば積極的に参加し、今回の交流会で得たような示唆を得られればと強く思いました。

行政書士  鈴木 一顕



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